なぜ4人家族に防災グッズが必要なのか
災害はいつ起きるかわかりません。特に4人家族の場合、大人2人と小学生くらいの子ども2人、それぞれの命と安全を守るために、人数分の飲料水、非常食、防災グッズの準備が大切です。
たとえば飲料水は、1人あたり1日3リットルが目安。4人家族で3日分を備えるなら36リットルになります。さらに余裕を持って1週間分を備えるなら84リットルにのぼります。まずは家庭でどれだけ備えているか、確認してみましょう!
持ち出し用と備蓄用、防災グッズの違い
持ち出し用防災グッズ(非常持出し袋)
災害時にすぐ持ち出せるよう「玄関」などに置いておくリュックです。災害発生直後の1〜2日を乗り切るための最低限のものを入れましょう。
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基本の中身例:500mlの水×3本、非常食、懐中電灯、携帯ラジオ、救急用品、携帯充電器など。
軽すぎても動きにくいため、子ども用・大人用それぞれに合わせて、10〜15kgを目安に調整が必要です。
備蓄用防災グッズ(在宅避難向け)
こちらは、自宅で3〜7日間過ごせるように備蓄するものです。食料や生活用品を備える範囲が広がります。
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用意すべき例:レトルト食品、缶詰、乾パン、簡易トイレ、水・衛生用品、防寒具など
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非常用の水だけでなく、洗顔や生活用の水(例えば一日3リットル×人数)も確保するとより安心です
4人家族に必要な防災グッズまとめ
家族共通で必要なもの
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飲料水:36L(3日分)または84L(1週間分)
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非常食:主食・副菜・間食
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懐中電灯・救急セット・携帯ラジオ・モバイルバッテリー
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簡易トイレ・衛生用品・防寒具・ラップやビニール袋 など
子ども向け防災グッズ
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食べ慣れたおやつ・レトルトなど、ストレス軽減につながるもの
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アレルギー対応食品(大人の半分量を目安に)
大人(親)向け防災グッズ
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常備薬やお薬手帳、モバイルバッテリーなど、必要なものを事前にまとめておきましょう。
ローリングストックで無駄なく備えよう
ローリングストックとは、日常で使うような食品を少し多めに買い置きし、「使って→補充する」を習慣化する備蓄方法です。
3ステップで始めるローリングストック
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いつも食べている保存のきく食品を、家族人数×3日分程度、多めに買い置き
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消費期限が近づく前に日常で食べて、補充
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食べたら次回の買い物で忘れずに補充
まずは「3日分」から始め、慣れてきたら1週間分に増やすと続けやすくなります。
ローリングストックの管理のコツ
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「月1のローリングストックデー」を設定して賞味期限をチェック
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備蓄場所を古いものが目に留まるように配置(先入れ先出し)
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保存食品の買い足しやすいリストを作ってキッチンに貼る
親子でできる防災アクティビティ
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防災リュック詰め体験:どれを入れるべきか親子で話しながら実施
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家族情報カード作成:名前・連絡先・避難場所を書いておこう
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月1「グッズ点検タイム」:賞味期限や懐中電灯の電池などをみんなで確認
まとめ|日常から防災意識を育てる
防災グッズは「備えるだけ」では不十分です。持ち出し用・備蓄用を分け、ローリングストックで使いながら備える習慣をつけましょう。親子で話し合い、無理なく継続できる工夫が、いざというときの安心へつながります。
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